『世界3大貴腐』といえば、ハンガリーの『トカイ』、フランスの『ソーテルヌ』、
ドイツの『トロッケンベーレンアウスレーゼ』。
トカイとソーテルヌは地名ですが、トロッケンベーレンアウスレーゼは、格付け、いわゆる「ランク」の名前です。
そのため、トロッケンベーレンアウスレーゼは、地域を問わずドイツ全土で作られますが、
実はコレ、めったにできない”レアもの”。なかでもラインガウとモーゼルのものが有名です。
トロッケンベーレンアウスレーゼは、原語で書くとTrockenbeerenausleseとなります。
これは、”Trocken(乾いた)”と”Beeren(ブドウの粒)”と”Auslese(選別品)”からできているコトバで、
直訳すると『粒選り乾燥果実ワイン』という感じです。
このワインの甘さは、ほとんどが甘口といわれるごく普通のドイツのテーブルワインの、3倍くらい。
甘さを表す”エクスレ度”の最低ラインは、テーブルワインが44〜50なのに対し、
トロッケンベーレンアウスレーゼは150〜154。これらの数値は、ドイツワイン法により規定されています。
このようなわけで、貴腐ワインには、はちみつのような甘さがあるのです。
決して砂糖やはちみつを足しているわけではありません‥っていうか足したら問題になります(^^;。