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お酒のできるまで

1 精米玄米の表層には、タンパク質やビタミン類など、さまざまな成分が含まれていますが、これらが多すぎると、清酒になったときに雑味などの原因になるので、その成分を取り除くために精米します。
食用米の精米歩合が90%くらいなのに対し、酒米の精米歩合は70%以上になります。
2 洗米精米した白米の表面に残ったぬかを取り除くために、お米を洗います。
3 浸漬・水きり白米の中心まで十分に水をしみこませ、必要な吸水時間が経過した後、余分な水分を落とします。米の品種や水温、精米歩合などによって異なるので、経験と注意深い作業が必要とされます。
4 蒸米・放冷吸水した白米を蒸気で過熱して蒸し、よく冷まします。適度な固さがあり、表面がべたついていない、ぱらっとした出来上がりになっているのが良い蒸米の条件です。
5 製麹蒸米に麹をつけます。
作業直後24時間後
6 仕込み
発酵槽でお酒を仕込みます。造りなどによってかわりますが、だいたい二週間くらいから1ヶ月くらいの時間がかかります。
麹の作用で、米のデンプンが二酸化炭素とアルコールに変わり、水面に泡がでてきます。
泡の様子は、酵母の性能や米の消化具合によって変わります。
仕込みの初期ころ仕込みの終期ころ
7 上槽できたお酒を搾ります。
搾り方によって、「にごり酒」(粗い布でこしたもの)、「あらばしり」(圧搾する前に流れ出てくる最初の液体)、「雫酒」(酒袋に入れて吊るし、自然に流れ落ちる液体をとったもの)などの呼び名がありますが、厳密な決まりはないそうです。
お酒を搾ったあとの残りが、酒粕です。
8 おり引き搾ったお酒をタンクに入れ、10日ほどそのまま置いて細かい浮遊物を沈澱させ、上澄みを抜き取ります。
9 ろ過フィルターをかけて、澄んだお酒にします。
10 火入れ1回目の殺菌。
1回目の火入れだけをしないお酒を「生貯蔵酒」、1回目の火入れだけをするお酒を「生詰」、いちども火入れをしないお酒を「生酒」といいます。
11 貯蔵火入れの澄んだお酒を、瓶詰めまでタンクで貯蔵します。
12
調合・呑み切り
出来上がったお酒の利き酒と成分分析をします。
13 割水出荷前の最後の調整。
仕込み水を加えてのアルコールの調整などが行われます。この作業をしないお酒を「原酒」といいます。
14
火入れ・瓶詰め
2回目の殺菌をして、瓶詰めし、製品になります。


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